私は小さいときから天然パーマでした。その上に毛量も多かったので、手に負えない髪の毛だとよく言われたものです。学校へ行くまではそれでもさほど気にはしていなかったのですが、小学校高学年になり、いじめが流行りだすと私の髪の毛はほかの子と違うため、髪の毛でいじめられるようになったのです。
最初はその当時はやっていたかわいらしい雷様のキャラクターに髪の毛が似ているということで、そのキャラクターの名前で呼ばれました。しかし、そのキャラクターがかわいらしかったのであまり気にしないようにしていました。
黙っているといじめはどんどんエスカレートし、髪の毛の中に消しゴムをちぎったものを指ではじいて入れて、出てこなかった人の勝ちなどという遊びが私の頭で行われたときは、学校に行きたくなくなるほど深く傷ついたものです。
天然パーマは自分で何とかしようとして治るものではありません。それなのに遊びやいじめに自分の髪の毛が使われたことは、今でも深い傷となって私の心に残っています。
幸い高校を卒業したころには縮毛矯正が出始め、今ではちぢれ毛で悩む子も縮毛矯正をかけることでサラサラのストレートヘアになることができます。
この技術がもっと前からあったらよかったのにと思います。